■令和6年度山形市伝統的工芸産業技術功労者褒賞
市では、伝統的工芸産業の技術技法の伝承と発展に長きにわたって寄与され、後継者の指導育成に尽力されるとともに社会福祉や環境整備等に貢献されてきた方々を、山形市伝統的工芸産業技術功労者として褒賞しています。本年度は、3人の方が受賞されます。
北部公民館の市伝統的工芸産業展示室では、褒賞受賞者の作品が展示されています。優れた技術による素晴らしい作品をぜひご覧ください。
▽山形鋳物
後藤 柳克(ごとうりゅうこく)さん
株式会社鈴木鋳造所
高校卒業後、鋳造部のある会社に入社し、鋳造技術の基本を学びました。その後、株式会社鈴木鋳造所へ入社し、35年にわたり伝統技術の研さんに励まれました。
北海道大昌寺の薬師大仏、天童市常安寺の五重塔相輪など、鋳型作りから鋳造、組み立て、仕上げなど全工程を手掛けました。
現代工芸美術家協会東北会の理事も務め、展示会の開催・運営や会員増員のための活動を行うなど、鋳物業界だけでなく日本の現代工芸美術界の発展に貢献しています。
▽建具
石山 弘道(いしやまひろみち)さん
石山建具製作所
高校卒業後、市内の建具製作所に入社。一度、他業種の職に就いた後、再び同社に入社し、30数年にわたって木製建具製造に携わり、伝統技法である組子製作等の技術を習得されました。
やまぎん県民ホールの中央階段右壁面にある間接照明に使われている組子を手掛けた1人です。
山形市伝統建具工芸協同組合と山形県建具組合連合会で理事を務め、毎年「山形県建具展示会」を開催するなど、山形建具を広くPRし、業界発展のために尽力しています。
▽石工
石沢 貞次(いしざわていじ)さん
石工石沢
中学校卒業後、父や兄が所属する山形石材採掘企業組合に入社し、60年以上石材業に従事されました。
これまで山形城石垣復元工事や七日町御殿堰の玉石積みなどを手掛けました。
石工業界全体として、石積みの機会が減ってきている中、上山市金瓶の神明神社石垣復元工事などで、これまでに培ってきた自身の石積み等の技術を石工業界の後輩たちへ継承しようと、実技研修として指導に携わり、会社の垣根を越えて業界の発展のために尽力しています。
問合せ:ブランド戦略課
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